フレンチのテーブルマナーなのかサービス(飲み物や食べ物をテーブルに出す仕事)全般のマナーなのかよくわからないけど、接待に使われるようなレストランでは、料理や飲み物をテーブルに置く順番が決まっている。なにも、値段の高いレストランでなくても、例えば客層のいいカフェなんかでも、そんなマナーが自然に守られている。
厳密にいうと、誰かが「食事にいこう!」と言った瞬間に、レストランに行くメンバーは、ホストとゲストに別れることになる。ホストといっても、スーパーテレビなんかで特集する職業じゃなくて、ホスト(招待する側)とゲスト(招待される側)の話。
ふつう、レストランを選んだ方がホストになりやすい。慣習からいうと、女性の方がゲストになりやすく、同性でも年齢差があれば、若い方がゲストになりやすい(若い人と女性はオゴられる確率が高いから)。もしメンバーの誰かが、店に予約の電話を入れたとしたら、店の人はその人をホストだと思うだろう。
店に着くと「予約した○○ですが」と名をつげる。そうすると、店の人は「はは〜ん、どうやらこの人がホストらしい」と最初の疑いをかける。テーブルに案内されたとき、もしホスト疑惑の人が、相手にいい席を勧めていたら、ますますホスト疑惑が深まる。ウエイターは、ワインリストなんかを持ってきて、その人に差し出す。もし、ホスト疑惑の人がメニューを受け取って読み始めたとしたら、店のスタッフはその人をホストとして扱う。
飲み物や料理は、ゲストからサービスされる。ゲストが複数いる場合は、女性が優先される。女性が複数いる場合は年上の女性が優先される(もし、本当の年齢より低い順でサービスされたとしても、ムッとしてウエイターを睨んではいけない)。ゲストのサービスが終わると、ホストも同様に年上の女性が優先される。もちろん例外もあって、ワインのテイスティングはホストから。
でもね、その順で出されなかったとして、必ずしもそのレストランが悪いレストランっていうわけじゃない。原則はあくまで原則。
支払いはホストがする確率が高いけど、必ずしもそうとは限らない。ホストをやってご馳走になったこと、たくさんあります。
というわけで、前回のエントリーのクイズの正解者はmintさん。メンバーの性別をあえて書いたことに着目したところが鋭かった。mintさんは、サービスのプロの人か、サービスされるプロの人とみた。ロックコメントの「背後霊とか、心霊現象で当てた」の人は、ニコライ部屋行きです。