いただいたコメントを読んで「勉強になる」っていわれると、ちょっと恐縮してしまいます。今日は失敗談のエントリー。
この仕事を始めるまで、服に昼用と夜用がある事を知らなかった。ジャケットなんかの場合、シルクなどの光る生地が使われていたり、襟が尖っていたり、丸かったりすると日が落ちてから着る服。よく小説のパーティのシーンで「夜会服」とか「イブニング・ドレス」という言葉が出てくるのもそんな習慣から。
以前、「いつみても波瀾万丈」という番組に呼んでいただいたとき、放映される時間を考えて、「昼用のスーツ」を用意していった。ところが、ディレクターは僕の衣装を見て暗い顔。「実は今日はレギュラー出演者の方々は、みなさんタキシードなんですが…」と気まずそうに言った。
夜用の服でも、一つだけ例外があって「結婚式」みたいにフォーマルな集まりの場合には昼でも着用する。ホストがフォーマルな場合は、ゲストもフォーマル。そのときの番組は、この例外ケースだった。
結局は、機転の利くマネージャーが車に「夜用ジャケット」を常に積んでおいてくれたおかげと、テレビ局の衣装部からドラマ用のシャツとタイを借りて何とかなった。
今日は携帯からのエントリー。コメントつけられなくて、ごめんね。
写真:矢野信夫 撮影協力:六本木ヒルズクラブ