19世紀に、ラッセルとモーガンという二人の紳士によって創業されたTHE U.S.PLAYING CARD COMPANYの輪転機は、今でも回り続けている。
そこでは、現在は800人に及ぶ従業員が24時間態勢でカードを生産している。
普段、分刻みでスケジュールをこなしているロックウッド社長は、数時間にわたって、アーカイブで歴史的に貴重な資料を解説してくれた。
新しく刷りだされたタリホー・ゴールドフレームの切断前のシート
僕を迎えてくれた、USPC社の役員の人たちと歴代の社長の肖像画。女性役員も多く、ほとんどが驚くほど若い。
僕が工場やオフィスで出会ったすべての人が、同社でトランプの製造に携わっていることを誇りに思っている。
アーカイブに膨大な資料を保管して、自分たちの歴史を大切にする。工場の秘密を守って、自分たちが作るトランプを大切にする。僕のような、遠い異国でトランプを使う人を大切にしてくれる。そんな情熱をUSPC社の人たちは持っている。
最後に、今回の旅行をサポートしてくださったマツイ・ゲーミング・マシン社の方々、特別な招待をしてくださったUSPC社の人に感謝をこめて。(おわり)
番外編へ、つづく。