海外で仕事をすると、ときどき「日本から来たのなら、あなたのマジックを見るのが楽しみです」みたいなことを云われる。
初めて云われたときはキョトンとした。けれど、写真家、建築家、ピアニストなど、海外で活躍中の日本人がいることを知れば、なんとなく納得をする。
サザビーのオークションに出品されると、瞬く間に作品が競り落とされる写真家の杉本博司さんやグラミー賞ノミネートの小曽根真さん、初期のハリウッド映画に出演した早川雪舟さんなど…。
マジックの世界でも益田克也さんが考案するトリックを誇らしく思う。僕は、十数年前に初めて彼のトリックをみてから、尊敬をしている。
才能がありながら謙虚であること。それがまた素晴らしい。