いろいろな外来語の中でも、僕は「メンテナンス」という言葉を好んで使う。元来の英語「maintenance」を英和辞典をみると、「維持、補修管理」と説明されていることが多い。
けれども、「身体を補修管理するために温泉に行く」というよりは、「身体のメンテナンスのために…」といったほうが、シリアスな感じがしないし、身体や健康については、なおさらだと思う。
メンテナンスという言葉、さらにさかのぼれば、その基になった「maintain」は、ラテン語の『手』を意味した「manus」と『保つ』を意味した「tenere(真ん中の”e”にはアキュートが付く)」が組み合せだ。
手を使って、色々なものを大切にする。肩や腰がつらければ短い時間でも軽く揉みほぐし、フェンスのペンキがはがれていたら、その部分だけでも塗り直す。ほんの少しだけ手間をかけて長く付き合う。
人とモノも、人と人も。