先月、湘南ビーチFMに出演したときに
「最近DIYは何やってるんですか?」って質問されて
「暑いから、あんまりやってない…」って答えたのが、秋めいてくると、ちょっとした罪悪感にさいなまれる。
昨今のように、日中にカラッと晴れて気温が上がり、夕方にザッと雨が降るという天気は草花にとっては成長の絶好の時期のよう。バラの新芽がグングンと伸びる。苗を買ったときについていたオベリスクが窮屈そうだったので二周り大きいものに替えて、バラの枝を巻きなおすことにした。
これが結構大変な作業。ある程度成長して絡み合った枝や葉をホグしながら広げていく。オベリスクに巻いているときはそうでもないけれど、広げると枝は四方八方に想像以上に伸びている。パスタを茹でるときに麺をホグすようにはいかない。
バラの枝は柔軟なほうだけれど、やっぱり折れるとガッカリしそう。一人じゃ無理なので、たまたま遊びにきたガーデニングの先輩のヨーコさんに手伝ってもらう。
小一時間で作業を終えて、新しく巻かれたオベリスクを満足げに眺めながら、2人で冷たいお茶を飲んだ。「花が終わったら、花ガラから五番目の葉の位置で剪定をする」と呪いめいたアドバイスを言い残して、ヨーコさんは帰っていった。
それでもまだ少し明るかったので、窓の桟を薄く削ってオイルをうった。青みがかった夕暮れが新しい木肌とバラの新芽に反射する。
古い枝葉を整理したせいもあってか、おニューのオベリスクに巻かれたバラと、窓枠の新しい木肌は、少しだけ嬉しそうに見える。
だぶん、人間の勝手な思い込みに過ぎないかも知れないけれど。