プロフィール

前田 知洋
(まえだ ともひろ)
東京 生まれ
観客のすぐ側で見せるクロースアップマジックというスタイルのマジシャン。チャールズ皇太子もメンバーの英国マジックサークル、ゴールドスターメンバー。ハリウッドのマジック・キャッスルなど、海外での出演も多い。出演したテレビ番組は100を超える。インテリアと建築の本「モダンリビング」(アシェット婦人画報社)で自宅のリノベーションなどにまつわるエッセイを連載中。

さらに詳しく知るには
前田知洋公式サイト

「人を動かす秘密のことば」出版しました。

「知的な距離感」も好評出版中。


DVD「奇跡の指先 前田知洋 プライベートレッスン

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復刻本
松田道弘さんの復刻本「クロースアップ・マジック」(ブッキング)が出版された。僕が、松田さんの著書「奇術のたのしみ」に出会ったのは10歳の頃。トリックもさることながら、マジックのバック・グランドに強く興味をひかれ、何度も読み返した。図書館にその本を借りに行くたびに、カウンターの人に「以前にその本は借りてますよ」と念をおされた。

「奇術のたのしみ」はトリックの解説というよりは、マジックの歴史やトリックにまつわるサイド・ストーリーを子供にもわかりやすく、写真やイラストを交えて解説した本。「ちくま少年図書 創造の広場」のシリーズの一冊として出版された。松田さん独自の視線で、映画、ミステリー、古典芸能といったマジックの世界にとどまらない資料も多く紹介されている。1975年に出版され、残念ながら現在は絶版になっている。 

僕がやるような、近くで見せるマジックを、30年前のテレビなどでは「テーブルマジック」とか「フィンガーマジック」と呼んでいた。その頃に「クロースアップ・マジック」というタイトルの本を出した松田さんは、慧眼の持ち主だと思う。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-18 05:16 | その他
都市伝説
昨日の夜、ニコライとチャットしてたら「都市伝説」の話になった。ニコライの打つ都市伝説を3行読んだだけで怖くなったのでチャット終了。以前のコメントでも、ちょっとだけ触れたけど、今日は「都市伝説」の話。

「都市伝説」っていうのは、昔はデマとか風説、ウワサとか言った。アメリカの民俗学者のJ.H.Brunvandが1982年の著書の中で名付けた「Urban Legends」からよく使われるようになった。怪談話があったり奇妙な話だけでなく、筋の通っていそうな話もたくさんある。

僕が知っている、一番ドラマチックな都市伝説は「消えた母親」の話。客船で旅行中の親子が、ある国のホテルに滞在中、母親が高熱を出す。娘がホテルから少し離れた病院に薬をもらいにいきホテルの部屋にもどると、母の姿がなく、ベッドのシーツは新しく、壁紙も違うモノになっている。フロントで聞いても、そんな客は知らないといわれる。途方に暮れる娘は、警察に行くが相手にされない。実は、消えた母親はコレラに感染していて、万博を控えたその街の役人や警察、ホテルがグルになって事件を隠蔽したという話。この話は実際に1898年に「デトロイト・フリー・プレス」の新聞記事になった。

ところが、この記事、のちに新聞記者のねつ造したフィクションと判明。数年ごとに、この手の話は繰り返され、後にヒッチコック監督映画「バルカン超特急」をはじめ、いろいろな小説のモチーフに使われた。

最近聞いた都市伝説っぽい話。「郊外で舗装された道路をはがすと、セミのシカバネが7年分出てくる」っていう話。友達の大工のヤジマ親方に聞いた。つまり、こういうこと。日本のセミは土の中で7年くらい幼虫時代を過ごすのは皆さんご存知だと思う。道路が舗装された後、毎年夏になると成虫になったセミが地上に出ようとする。けれどアスファルトがあるので地上には出られない。それが7年間繰り返されて、舗装をはがすと大量のセミのシカバネが見つかる。

この話を聞いたときは「なるほどね〜」と思った。けれど、セミの幼虫のエサは木の根の近くの樹液で、木の周りに生息するそうだから、道路を敷設するために木を抜けばセミの幼虫も生きられない。たぶんこの話は都市伝説だと思う。

もしコメントで「こんな都市伝説がある」って書いて下さる場合は、特定の国の名前や人種、商品名、企業名を不用意に特定しないようにしてください。このブログは日本人以外の人にも読まれていること、「都市伝説」は基本的には根拠のないウワサ話なのをお忘れなく。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-16 04:00 | その他
焼かれる本、焼かれない本
以前のエントリーで、活字中毒の話を書いたので今日は本の話。

「おススメの本を教えてください」っていうのを、よくメールでいただきます。これは、ちょっとむつかしいです。つまり、本は食べ物に似ていて、その人が何を求めているかによって違うし、どれくらいの柔らかさ、固さのものがいいのかわかんない。専門家の人に入門書勧めても失礼だし、逆もまた嫌な感じだと思う。

僕が思う本を選ぶのが上手になる方法は、たくさんの本を読むことと、たくさん失敗をすること。書籍にも間違った情報ってかなり書いてあるから、複数の本で検証した方が理想的。よく間違った情報を書く著者は、ブラックリストに入れる必要はないけど、割り引いて読むこと。書いている人の利害関係を考えて読むと、間違った情報に翻弄されなくて済む。

たとえば、世界で一番古いトリックの解説本はReginald Scotの書いた「THE DISCOVERIE OF WITCHCRAFT」っていう1584年に出版された本だけど、1886年にDr.Nicholsonによって再版され、現在は1930年に再々版された物を読むことができる。版を重ねるごとにテキストが改訂された。

ただの古いトリックの解説本だと思われがちだけど、16世紀の魔女狩り人が私腹を肥やすために、無実の人を陥れるためのトリックを使っていた時代背景を考えると、また違った内容にみえてくる。何度も当時の教会に焚書に指定されて焼かれてきたが、この本によってたくさんの無実の人が救われた↓。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-15 00:02 | その他
腕時計
腕時計が趣味だという人は意外に多い。その理由として「人間が時間をコントロールするという永遠の夢の象徴」なんていう人もいる。とてもロマンチックな説明だけど、いい時計の値段はそんなにロマンチックじゃない。

クオーツ式に比べて機械式の時計は、時間が狂いやすいって話を良く聞く。それは、ほとんどの機械式の高級時計はスイスで組み立てられていて、そこで正確に時を刻むように調整されている。地球の断面は楕円形だから、日本とスイスでも重力が微妙に違う。時計の中の振り子が、その重力の影響を受けて時計の針の進み方が場所によって変わってくるから。

時計職人の中には天才的な人もいて「トゥールビヨン」という機構を発明して、重力の影響を補正するなんていう機械式腕時計もある。でもそんな時計はダイヤモンドが一つもついていないのに、何百万〜何千万円もする。そんな値段でも買う人がいるっていうことは、先の「人間が時間をコントロールするという永遠の夢の象徴」っていう意見は、あながち間違っていないのかもしれない。

僕は、パーティやテレビ番組でマジックをするときは、フォーマルな機械式の時計をしていることが多いけど、本番直前までは「G-SHOCK WAVE CEPTOR」を愛用している。通信総合研究所から送信される電波で、「日本標準時」に限りなく近い時間を表示する。

この電波時計、高校生や宅急便のお兄さん、テレビ局のディレクターなど、いろんな人がつけているのをよく見かける。テレビスタジオで打ち合わせをしているときに、全員の時計が同じ秒を刻んでているっていうことも珍しくなくなった。他人同士で、職業や趣味、生活環境、年齢なんかが全く違うのに、腕につけている時計が、みんな同じ「標準時」を表示している。なんか、21世紀の人間関係を象徴しているみたいで、ちょっと不思議な感じ。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-14 00:38 | プライベート
錯視リンク
昨日はエントリーをしたら、あっという間にコメントが20個以上ついて仰天しました。「チューボーですよ!」もたくさんの方にご覧いただいたようで、放送後に公式サイトのカウンターがグルグル!! 番組の感想のコメントも楽しく読ませていただきました。皆さんどうもありがとうございます。実際に出演していても、とても楽しい番組でした。ただ、皆さんも料理をなさる際は、途中で喋ったり、マジックをやったりしない方が美味しくできるようです。

コメントで触れられていたので、お気づきの方もいるかと思いますが「錯視」のサイトにはまったことがあります。静止しているのに動いて見える画像を紹介した「北岡明佳の錯視のページ」や、錯視だけでなく空耳なども紹介した「ILLUSION FORRUM」など、とても面白く考察されています。アクセスする場合、乗り物酔いなどしやすい方はご注意ください。

トラックバックをしてくださった「ざるさんのブログ:色の話」を読んで「錯視」のサイトのことを思い出して、またはまりました。目の錯覚って頭では理解しても、やはり経験すると不思議ですね。

写真は、大阪にあるスゴい長いエスカレータ。幾何学的な直線と照明が乗っている人に錯覚を与えます。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-11 23:18 | その他
Green-room
僕はテレビや舞台の業界用語をあまり使わない。もちろん仕事をする上で、知らないと不自由なこともある。はずかしいかもしれないけど、知らない言葉を耳にしたときは必ず意味を聞く。

中にはとても親切な人もいて、意味だけじゃなく、何でそんな言葉になったかを教えてくれることも。今日のエントリーは外国の劇場で教えてもらった話。

Greenroom(グリーン・ルーム)という英語の単語がある。昔々の西洋の劇場で、ステージのそばにある特別な部屋をそう呼んだ。名前のとおり、すべての壁が緑色に塗られていて、出番の前や合間に俳優たちが、その部屋で休憩をとったりしていた。

電気が普及するまで、劇場ではカーバイトという鉱物と水を化学反応させてできたアセチレンガスを燃焼させて照明にしていた。最近公開されたロイド・ウエバー監督映画「オペラ座の怪人」のオープニングシーンや、ユアン・マクレガー主演の「ムーラン・ルージュ」でもアセチレンガス照明の劇場から電気照明の劇場に改築するために、ヒロインのニコール・キッドマンが身売りさせられる話が登場する。

19世紀末まで主流だった、そのアセチレンガスのライトは大変まぶしく、俳優が直接その光源を見ると、目がくらむほどだった。そこで、出番と出番の間に俳優たちは目を休める効果のある緑色に塗られた部屋で休む必要があった。

現代では照明は電気に変わったので、このグリーンルームはなくなった。俳優たちは着替えたり、メイクしたりする控え室(Dressing room または、Backstage)から舞台へ向かう。

たしかにこういう蘊蓄は、生活の役には立たないけど、コメント欄では「へ〜」っていうよりかは、できれば「仰天!」って書いてほしいなぁ…。

↓先日放映された「チューボーですよ!」の控え室。心配性のマネージャーが用意したレモンの数をご覧あれ。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-10 23:24 | その他
僕がブログを始めた理由
このブログは2005年6月17日にみんなに公開した。スゴく嬉しいことに、たくさんの人が読んでくれて、コメントもたくさんつけてもらった。マジシャンの日常なんて、ミステリアスと相反してるって心配してアドバイスをくれた人もいた。

まずは一週間だけ非公開でエントリーを書いて、それから10人くらいの友達に知らせた。その中には、メール交換をしていただけの人もいたけど、文面からなんとなく気が合いそうな人達だった。

このブログについてでも、ブログを始めた理由を少し書いた。理由を付け加えるなら、日記よりフォーマルで、そのときに自分がどんなことに興味があったかを知りたいと思ったから。自分のために書いている。

公式サイトにあるGeniiのインタビューが、時間が経つにつれて、今の僕が前の僕とズレはじめているからかもしれない。だからといって、新しいインタビューに差し替えたとしても、それもいずれ古くなってしまう。そんなわけで、FAQっていう名前のブログにして、質問にこたえる形式で始めてみた。

始めてみると、質疑だけでなく、クイズや写真だけのエントリーになったりして、読んでくれる人は戸惑うかもしれない。でも、書いている方はとても楽しいし、いただいたコメントを読むと、悩んだり喜んだりする人もいて元気づけられる。僕だけじゃないんだね。

みんなどうもありがとう。

7月10日に10,000アクセスをこえました。これからも応援してください。

↓今日、友達に暗黒面に勧誘されました。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-10 02:16 | このブログについて
誤解
金沢に行ったときのこと。ちょっと用があって、ホテルからタクシーに乗った。走り出してしばらくすると、運転手さんに「あ!お客さんテレビに出てる人でしょ?」と話しかけられた。ちょうど、初めての特番の放映がおわったばかりの頃で、全国放送はスゴいなぁと感心しながらも、僕は「さすがに商売柄、人の顔を覚えるのが早いですね」と答え、少し疲れていたせいもあり、会話は続かなかった。

しばらくして、その運転手のオジさんは「そう、そう。NHKのひとだ!」と、また口を開いた。僕が黙っている間に、オジさんは、僕が誰なのかを一生懸命考えていたらしい。オジさんはルームミラーを覗いて「お客さん、NHKのアナウンサーの人でしょ?!」と、変な確信を持って聞いてきた。

「え〜と…」。こういうときは、すこし悩む。もし、アナウンサーでなくてマジシャンといって、ようやく思い出したつもりの運転手さんをガッカリさせてもいけないし、その後の話題が、マジックのタネの話になったり、「なぜクロースアップマジシャンはステージの上で女の人を切断しないか」を説明するのは、ちょっとメンドクサイかな、と思った。

とりあえず、僕は言葉を続けて「え〜と…、次の角を左に曲がっていただくと、目的地が見えると思いますので、その辺で止めてください」と、できるだけ『滑舌よく』セリフを言って車を降りた。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-09 12:19 | プライベート
アンバー
ブログにエントリーするようになって、よく写真を撮るようになった。すぐにアップロードできるように、デジタルカメラ。その日撮った写真を眺めながら、文章の内容を決めることもあるし、後から写真を撮ることも。

写真を撮り始めたときに、あることに気がついた。室内でフラッシュを使わずに撮った写真は何となく、オレンジっぽい色合いになる。原因は前のエントリー「メイクしますか?」でも少し書いたけど、皆さんもそんな経験があると思います。プロの写真家や編集者なんかは「ちょっと、アンバーかかってますね〜」なんてカッコ良くいう。

たとえば、昨日のエントリーの画像は、ちょっとオレンジっぽいのがよくわかると思います。

「アンバー(Amber)」というのは琥珀の英語名。琥珀は2000万〜5億年前の植物の樹脂が化石になったもので、装飾品になる。映画「ジュラシックパーク」のなかで、琥珀に閉じ込められた蚊の化石から恐竜のDNAを採集するシーンがある。木の樹脂は元々は液状だから、虫が閉じ込められた琥珀もたくさん出土する。映画の中では、恐竜を再生させた博士の杖の飾りにシンボルとして使われていた。蚊の入った琥珀が出土するのはドミニカ共和国という設定。

先の「アンバーかかっている」というのは、写真全体に琥珀の色が強くなってること。モノの名前が色の名前になることは、日本でも「鶯色」や「藍色」など、そんなに珍しいことじゃない。でも、地質時代の化石の名前が、現代のデジタル画像の色合いの表現に使われるのは凄く面白い取り合わせだと思う。

写真の琥珀は映画のストーリーと同じドミニカ産。蚊は入ってませんので安心してください。
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by tomohiro_maeda | 2005-07-08 05:32 | その他
いつみても波瀾万丈
いただいたコメントを読んで「勉強になる」っていわれると、ちょっと恐縮してしまいます。今日は失敗談のエントリー。

この仕事を始めるまで、服に昼用と夜用がある事を知らなかった。ジャケットなんかの場合、シルクなどの光る生地が使われていたり、襟が尖っていたり、丸かったりすると日が落ちてから着る服。よく小説のパーティのシーンで「夜会服」とか「イブニング・ドレス」という言葉が出てくるのもそんな習慣から。

以前、「いつみても波瀾万丈」という番組に呼んでいただいたとき、放映される時間を考えて、「昼用のスーツ」を用意していった。ところが、ディレクターは僕の衣装を見て暗い顔。「実は今日はレギュラー出演者の方々は、みなさんタキシードなんですが…」と気まずそうに言った。

夜用の服でも、一つだけ例外があって「結婚式」みたいにフォーマルな集まりの場合には昼でも着用する。ホストがフォーマルな場合は、ゲストもフォーマル。そのときの番組は、この例外ケースだった。

結局は、機転の利くマネージャーが車に「夜用ジャケット」を常に積んでおいてくれたおかげと、テレビ局の衣装部からドラマ用のシャツとタイを借りて何とかなった。

今日は携帯からのエントリー。コメントつけられなくて、ごめんね。

写真:矢野信夫 撮影協力:六本木ヒルズクラブ
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by tomohiro_maeda | 2005-07-07 01:02 | 衣装、アクセサリーなど
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