プロフィール

前田 知洋
(まえだ ともひろ)
東京 生まれ
観客のすぐ側で見せるクロースアップマジックというスタイルのマジシャン。チャールズ皇太子もメンバーの英国マジックサークル、ゴールドスターメンバー。ハリウッドのマジック・キャッスルなど、海外での出演も多い。出演したテレビ番組は100を超える。インテリアと建築の本「モダンリビング」(アシェット婦人画報社)で自宅のリノベーションなどにまつわるエッセイを連載中。

さらに詳しく知るには
前田知洋公式サイト

「人を動かす秘密のことば」出版しました。

「知的な距離感」も好評出版中。


DVD「奇跡の指先 前田知洋 プライベートレッスン

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アクシデンタル・インタビュー
今日は、DVD用のブックレットのインタビュー。

ライターはステキな女性。制作会社のプロデューサーが、たぶん、その方が話がハズむだろうと気をつかってくれたんだと思う。

とても有意義なインタビューだったけど、ある質問に対する僕の答えが

「相手のことを好きになることかな…」

で、インタビュアーの女性に告白をしたみたいになって、急に照れくさくなって言葉に詰まった。

『インタビューの答えは、もちろん正直に。でも相手によって言葉を慎重に選ぶこと』が今日の教訓。
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↑西洋では、愛の告白は花を贈ることでシンボライズされる。
by tomohiro_maeda | 2006-02-28 00:02 | 控室譚
イーサネットケーブル
僕は勤めたことがないので、オフィスで働くということに何か憧れに近い感覚を持っている。ただ、僕が知っているそんな仕事場のイメージは、映画や小説の中だけのものかもしれない。

僕が学生の頃、メリルリンチという外資系の会社のオフィスを見せてもらったことがあった。ワークチェアは座り心地が良さそうだったし、その頃としては珍しく、それぞれの机にイーサネット・ケーブルが巡らされていて驚いた。

知り合いのワイナリーに遊びに行ったとき「ブドウを育ててワインをつくるなんて、素敵な暮らしですね」って僕がいったら、実際は毎日土だらけで「そんな優雅なもんじゃない」って教えてくれた。

だから、もしかしたら僕のオフィスのイメージは幻想なのかもしれない。気の知れた仕事仲間がいて、自分の机の上に内線電話があって、抽き出しをあけるとホチッキスが入っている、みたいな…。

自分の職業と他人の職業。選んだ道と選ばなかった道。

日々を過ごしていると、自分が選ばなかった道のほうが遥かに多いことを、つい忘れてしまう。だから、そんな選ばなかった道のことをときどき想像する。
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by tomohiro_maeda | 2006-02-27 05:23 | その他
第1話
ニュースでは、今夜から明日の朝にかけて雪の警報があった。僕の家の周りでは、雪になることはまぬがれたらしく、今もしとしとと雨が降っている。久しぶりに聞く連続した雨だれの音は、ブログを書くのにピッタリだと思ってキーボードに向かうことにした。

何をエントリーしようか、色々考えていたら、先日、友人と食事していて「ねぇ、ねぇ、カメ飼いなよ」って、また言われたことを思い出した。

いつの頃からか、その友人は僕にしつこくカメを飼うように勧めるようになった。「亀は楽でいいよ。エサも週一回でも良いし、散歩につれていく必要もないから…」

彼は亀フリークというわけじゃない。それどころかペットは何も飼っていない。

彼は続けて「オレの知り合いにさ、カメをいっぱい飼ってる人がいて、その人が遺言でカメをくれるんだって。それでさ、カメ仲間にとっては、珍しいカメもいるから、その人が亡くなるのは悲しいけど、カメをもらえることは嬉しいみたな、複雑な状況なんだけどなぁ…」と説明した。

そんな、変な状況を突然説明されても、僕はカメ・マニアでもないし、珍しいカメなんて、どう飼育したら良いのか見当もつかないし…。

僕は黙って、その話を聞いていたけど、「それってチョット優しい話かも…」とふと思った。

一般的に訃報は人を悲しませる。

でも、そんな中、カメをもらうことによって、そのネガティブな感情が、ほんの少しだけでもその反対の感情へ引き戻すことが出来るなら、それはそれで亡くなる人の優しさなのかもしれない。

それだけでなく、消えてしまった一つの命のかわりに、もう一つの生命が別の人に思い出になって引き継がれて行く。

そんなことを思いながら、僕は友人に「歳をとったら、そんな趣味もいいかもね…」って答えた。

ただ、たくさんの珍しいカメを飼って世話をして、多くのカメ・マニアの友人たちを作る。その道のりは、僕にはちょっと無理かもしれない。
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by tomohiro_maeda | 2006-02-24 22:44 | 雨の日にはウェットな話を
オリエンタル
アジアでは古くから、池をつくったり水槽を並べたりして観賞魚やカメを飼ったり、部屋の中にたくさんの鳥かごを吊って小鳥を飼ってきた。

こういった伝統は裕福な層に多く、ペットというよりは「地、水、空」をコントロールしたい希望をシンボライズしたもの。人間は土地を整形し「地」は支配することができた。残る「水」と「空」については、支配できなかった時代が長く続いた。

現在では、「支配」することから「共存」するっていう考えにシフトしてきた。支配と共存の違いは、大切にするかどうかだと思う。

「自然を愛しているんだよ」っていうセリフは、場合によっては、環境破壊をしてしまう。大切なのは「自然からも愛される」ってことのような気がする。相思相愛っていうのは、人間どうしだけに当てはまる言葉じゃない。

今日の朝、窓を開けたら少しだけ緑の匂いがした。
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↑たぶん、日本一有名なフグ。くわしくはコチラ
by tomohiro_maeda | 2006-02-23 02:01 | その他
韋駄天
『20世紀の目利き』といわれた白州正子さんの著書の中に、こんな文がある。

”世阿弥の『至花道』書に、「闌位事」という一段がある。「たけたる位」と訓み、みだり、たけなわ、やりかけ、まばら、などの意味があり、いずれも不完全なことを表している。(中略)日本の文化が究極のところで求めていたのは、世阿弥のいう「たけたる心位」に達することではなかったか。”

一つの曇りもない完全な物は、魅力的ではないっていうことかな。

僕は白州さんのこの文が大好きで、自分の演技が不出来なときに自分に対するイイワケに使う。

日本人の美しさの愛で方の特徴は『救い』だと思う。現在では主流になった「彼処が良くない、此処が良くない」といった、「減点法」ではなく。

だから、誰かに「素敵ですね」っていわれると、僕は「目利きの人は、そう言うんですよね…」って答える。エスプリやジョークの意味が通じる人は「うふふっ」って笑ってくれる。

褒められるのは嬉しいことだけど、それよりもっと嬉しいのは、不完全さの中に価値観の共通点が見つかること。このブログみたいにね。
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参考文献(世界文化社「器つれづれ/白州正子」)
参考リンク
白州正子
世阿弥
by tomohiro_maeda | 2006-02-22 01:24 | スゴい人
僕の左の手のひらには、トランプのダイヤみたいな形をした小さなホクロがある。

今では、そのダイヤのホクロも薄くなって、ほとんど誰も気がつかない。自分自身ですらスッカリ忘れていることもある。

子供の頃には、もっと手は小さかったから、その黒いダイヤは大きく、色も濃く見えた。

占いをやっていた伯母さんに「手のひらのホクロは、運をつかむ力があるのよ」っていわれて、占いなんて信じなかったけど、チョットだけ嬉しかった。

「他人と少しだけ違うこと」

ときどき、手のひらを眺めて子供心にそんなことを思っていた。

大人になった今でも、他の人は「ほとんど同じで、少し違う」っていうのが、自分との距離感に合っているような気がする。
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by tomohiro_maeda | 2006-02-21 04:17 | プライベート
大きな目
今日は、朝7時に家を出て、スチール撮影。そのあと、カメラリハーサル。急いで着替えて、メイク。あ、メイクはスチール撮影の前だったかなぁ…。苦手な歩くシーンを洋館の廊下で撮影して、また着替えて、マジックの撮影。スタッフにお疲れさまって挨拶したら、夜中だった。

そんな中、テレビ番組やDVDの撮影に使うカメラって、普通のカメラの何倍もレンズのサイズが大きくて、初めて向けられるとドキッとして緊張してしまう。

でも撮影される回数が増えて、レンズがありのままを撮ってくれるってわかってくると、カメラが観客の1人のような、気の知れた友達のように思えてくる。

今日一日、そのレンズの向こう側にいる人たちに向かってマジックをしたり、何かを語りかけたり。

今日出会った、たくさんの人。
まだ出会うことのできない観客の皆さんへ
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by tomohiro_maeda | 2006-02-18 02:40 | 控室譚
潔さ
海外に行って僕がわかったことは、多くの人が思っているより日本人は評判がいいということ。

以前のエントリーでも触れたことがあるけれど、映画監督、俳優、写真家、画家などアート関係はもとより、オリジナリティ溢れる様々な技術は、世界中に知れ渡っている。

そんなわけで、今日は日本の自慢の技術についてのエントリー。

「堀商店」という建築金物をつくっている会社があって、有名なのはロートアイアンと呼ばれる鍛造された鉄の製品、中世のお城にあるようなフェンスやゲートをつくっている。ロートアイアンの良いところは、重厚で丈夫、そして錆びにくいところ。ただ、ハンドメイドなのでそんなにあちこちでは見かけない。

もう一つ、堀商店が有名なのは、鍵。写真を見るとわかると思うけど、とってもユニークな形をしている。その形状のユニークさとセキュリーティの高さから、外国の政府施設にも使われている。

「堀商店」という名前からもわかる通り、扱う製品はマス・プロダクツではない。ただ、目利きには昔からよく知られている。

そんな堀商店を僕はクールだと思う。
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by tomohiro_maeda | 2006-02-14 23:45 | その他
外側と内側
この仕事を長く続けていると、指先を冷やすとロクなことがないっていうことに気がつく。冷たい指先は、乾燥して些細なことで指先に擦り傷をつくってしまう。

だから、日が落ちるとまだまだ寒いこの季節は、夕食に身体を温める料理や食材を好んで摂る。韓国料理に中華の四川料理、インドのカレーなど。和食でも、温まる料理は沢山ある。

暖房の強さを控えめにして、そんな食事を済ませて「はやく暖かくならないかなぁ」なんて思う。

もし、夜半をすぎて身体が冷え始めたら、ナイトキャップを飲む。今日は身体を温める薬草の入ったハーブのリキュールと一緒にエントリー。
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↑ウィルキンソンのジンジャーエールは、名前の通り生姜入り。氷が入っていても身体を温めるのはハーブのマジック。
by tomohiro_maeda | 2006-02-14 02:04 | プライベート
ベクトル
天気のいい日は、マリーナで船を眺める。

あまり知られていないことだけど、風の力だけで進むヨットは風上にも進むことができる。一直線に、吹いてくる風の方向に進むことはできないから、風上に対して左右45°の方向でジグザクを描いて進む。

自然の力と人間の知恵。なにも相反するわけじゃない。

そのあと、東京でHanakoに連載中の人生相談の撮影と回答。読者からの悩みを読んで、撮影して、回答する。誰しもが、幸せに向かって一直線に進めているわけではないけれど、ジグザグにコースをとっても目的地には到達できる。

ときには帆を緩めて、ゆっくり進んだとしてもね。
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by tomohiro_maeda | 2006-02-13 00:34 | その他
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