「マジシャンの憂鬱(ゆううつ)」というのは、宝塚の公演のタイトルだけれど、やはり、そんな日がある。
今日は、歯医者の予約日。僕のかかりつけのK先生は、同い年で10年来の友人だから「ソコ、痛い!」とかをすぐに言える。(実際のセリフは「ソコイアイ!」みたいな感じ)
今日の治療時間は一時間ほどあってK先生ではなく、若い女医さん。そんなときは、何故か痛いと言うのが恥ずかしいのか、やせ我慢をしてしまう。
先生に「富士山でいえば、何合目ぐらいですか?」ときいたら、
「あとは、削って填めるだけだから…8合目かなぁ」
終わったら背中に汗。
家に戻って、唾液腺が少し詰まってはれているヒミツを動物病院へ。初めての注射だったけれど、緊張のあまり「ニャン」とも鳴かなかった。(待合室でのほうが、ヒミツは騒がしい)
一週間分の薬をもらって、帰宅。元気で食欲もあるけれど、病院で気疲れしたのか、今は隣のソファでうたた寝。
僕もヒミツも憂鬱な一日だったけど、終わってしまえば何てことはない。