最近、湿度と気温が高いせいか、愛猫のヒミツがフローリングでだらだらと寝そべっていることが多い。通りがかりに「今日も暑いなぁ」と声をかけると、「ナ〜」と鳴くか、シッポを面倒くさそうにふって返事をする。
陽が落ちて、少し気温が下がると僕のところにやってきて、バタリと倒れ、シッポをパタパタする。ブラシを要求しているのだ。ブラシをしてほしいときでさえ、やっぱりダラダラしている。
身体に毛をまとっていては暑いだろうからと思い、この時期はよくブラシをかける。ネコは気まぐれで、1分ほどでブラシに飽きてしまうこともあれば、しばらくウットリとしていることもある。
なぜか決定権がネコにある、ブラシ終了のサインは僕の手に噛み付くこと。甘噛みといって、そんなに強くは噛まないけれど、僕は突然の反撃にたいがいビックリする。
ときどき、噛むタイミングを何となく察知して、さっと手を引っ込めることもある。そんなときは、終了の合図の甘噛みができなくて、ネコは悔しそう。追いかけてきて、毛玉を捨てるために後ろを向いた僕の足首を噛んだりする。
七夕の笹は飾らなかったけれど、どこかでみた、ポンとボタンを押すと毛が落ちる通販のブラシが欲しいなぁ、と曇った空を見上げてふと思ってみた。