プロフィール

前田 知洋
(まえだ ともひろ)
東京 生まれ
観客のすぐ側で見せるクロースアップマジックというスタイルのマジシャン。チャールズ皇太子もメンバーの英国マジックサークル、ゴールドスターメンバー。ハリウッドのマジック・キャッスルなど、海外での出演も多い。出演したテレビ番組は100を超える。インテリアと建築の本「モダンリビング」(アシェット婦人画報社)で自宅のリノベーションなどにまつわるエッセイを連載中。

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前田知洋公式サイト

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都市伝説
昨日の夜、ニコライとチャットしてたら「都市伝説」の話になった。ニコライの打つ都市伝説を3行読んだだけで怖くなったのでチャット終了。以前のコメントでも、ちょっとだけ触れたけど、今日は「都市伝説」の話。

「都市伝説」っていうのは、昔はデマとか風説、ウワサとか言った。アメリカの民俗学者のJ.H.Brunvandが1982年の著書の中で名付けた「Urban Legends」からよく使われるようになった。怪談話があったり奇妙な話だけでなく、筋の通っていそうな話もたくさんある。

僕が知っている、一番ドラマチックな都市伝説は「消えた母親」の話。客船で旅行中の親子が、ある国のホテルに滞在中、母親が高熱を出す。娘がホテルから少し離れた病院に薬をもらいにいきホテルの部屋にもどると、母の姿がなく、ベッドのシーツは新しく、壁紙も違うモノになっている。フロントで聞いても、そんな客は知らないといわれる。途方に暮れる娘は、警察に行くが相手にされない。実は、消えた母親はコレラに感染していて、万博を控えたその街の役人や警察、ホテルがグルになって事件を隠蔽したという話。この話は実際に1898年に「デトロイト・フリー・プレス」の新聞記事になった。

ところが、この記事、のちに新聞記者のねつ造したフィクションと判明。数年ごとに、この手の話は繰り返され、後にヒッチコック監督映画「バルカン超特急」をはじめ、いろいろな小説のモチーフに使われた。

最近聞いた都市伝説っぽい話。「郊外で舗装された道路をはがすと、セミのシカバネが7年分出てくる」っていう話。友達の大工のヤジマ親方に聞いた。つまり、こういうこと。日本のセミは土の中で7年くらい幼虫時代を過ごすのは皆さんご存知だと思う。道路が舗装された後、毎年夏になると成虫になったセミが地上に出ようとする。けれどアスファルトがあるので地上には出られない。それが7年間繰り返されて、舗装をはがすと大量のセミのシカバネが見つかる。

この話を聞いたときは「なるほどね〜」と思った。けれど、セミの幼虫のエサは木の根の近くの樹液で、木の周りに生息するそうだから、道路を敷設するために木を抜けばセミの幼虫も生きられない。たぶんこの話は都市伝説だと思う。

もしコメントで「こんな都市伝説がある」って書いて下さる場合は、特定の国の名前や人種、商品名、企業名を不用意に特定しないようにしてください。このブログは日本人以外の人にも読まれていること、「都市伝説」は基本的には根拠のないウワサ話なのをお忘れなく。
都市伝説_d0036427_3491217.jpg

by tomohiro_maeda | 2005-07-16 04:00 | その他
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