友達と道を歩いていて、変なものを見つけると、思わずデジタルカメラを取り出して、シャッターをきるようになった。そんなとき、友達は「何で、そんなモノの写真を撮ってんの?」と必ず聞く。「ブログ用にね…」と僕が言うと、友達は「その写真で、どんな内容を書くのかわかんないけど、面白いのかねぇ」と、よくあきれる。
ブログのエントリーもそうだけど、面白いものをつまらなくするのは簡単。だけど、つまらないものを面白いものに変える方法は、なかなか難しい。
今日の写真はロンドンの劇場の裏口の写真。実に味気ない入り口だけど、ドアの上に金文字で、こう書いてある「世界中の素晴らしいアーティストたちが、このドアを通り抜け、そして、これからも通り抜けます」。
こんな看板があれば、このドアを見た人たちは、観光地のように感慨深く眺めるし、実際にそのドアを通る出演者たちは、自分たちが大切に扱われていることを感じて、気分よくショーをすることが出来る。
ごく普通の鉄のドアが、劇場のオーナーの気遣いとユーモラスさで、ロマンティックなものになってしまう。
これこそ、ショービジネス。