このブログをご覧の方々で、「ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。」っていう、他人の書いたロックコメントが、ちょっと気になる方もいるかと思います。
このロックコメント、ブログの持ち主には小さい錠(ジョウ)のアイコンで他の人には読めないコメントっていうことがわかるんだけど、錠って、じつは昔からマジシャンとは密接な関係。
1874年生まれのハンガリー人マジシャン、ハリー・フーディーニによって有名になった「脱出」というマジックのジャンルがある。マジシャンの生命の危機を感じさせるような演出、たとえば、水のはいったミルク缶や、凍った川からの脱出をするようになったのは後年のこと。フーディーニは、どんな手錠や錠でも解錠できることを、ショーのクライマックスとしていた。
フーディニーは、細い金属の道具を使って、ピッキングというテクニックを使って多くの錠を外してきた、と近年の研究家は推測している。
最近では、ジェフリー・ディーヴァーの著書「魔術師(イリュージョニスト)」に登場する架空のマジシャンも、人並みはずれたピッキングを披露する。
ピッキングという言葉は、今の世の中では、犯罪と同義語になってしまったのが残念だけど、ピッキングにまつわる、素敵なストーリーも歴史の中には存在する。
フーディニーが刑務所の独房からの脱出に挑戦したときの話。厳重な身体検査にもかかわらずフーディニーがどうやって、ピッキングの道具を用意できたのか?多くの人が頭を悩ませた。
その秘密は、フーディニーの妻が最後にグッドラックのキスをしたとき、口移しで渡した、という逸話。事実かどうかわからないけど、もし本当なら、世界で一番ロマンティックなマジックのタネだと、僕は思っている。
もちろん、脱出は成功した。