「お好きなときにストップといって下さい」
このセリフ、僕はマジックの中でよく使うフレーズで、たぶん何千回も使ってきた。
先日、人にいわれてチョットだけギョッとした。
というのは、僕は誰かのマジックを見ていたわけではなく、友人と海辺のレストランでランチを食べていたときの話。店の人が、お茶をついでくれるとき、何気なくいった言葉。
ふいにいわれて、僕が「ストップ」をかけなければ、器からドンドン溢れてしまうお茶を一瞬想像した。でも、器の縁までお茶が満たされれば、僕が「ストップ」といわなくても、その店員は注ぐのを止めると思う。たぶんね。
このセリフ、人にいわれて自分が「ストップ」というときは、けっこう緊張する。
僕のマジックでストップをいってくれた人、緊張させてゴメン。