連休中に乙武さんと韓国料理。美味しかったし楽しかった。
そんな話を乙武さんがエントリーしてくれたので、トラックバックエントリー。
かつて、トランプが贅沢品だった時代があった。海外旅行が今ほどポピュラーでない頃、洋行帰りのお土産の定番といえばトランプだった。そんなトランプには、物品税がかけられていた。
物品税というのは、今は廃止になったけど、いわゆる贅沢品にかけられた税。たとえば洋酒や香水などには「物品税を払ったことを証明する印紙」が必ず貼られていた。当時、といってもそれほど昔でない、その頃では、香水をつけることも洋酒を飲むことも、トランプをすることも、とっても贅沢なことと考えられていた。
その頃、面白いことに、トランプは二種類あって、「大人用」と「児童用」があった。だから、文房具店なんかで売っていたトランプには、箱に「児童用」と印刷されていていて、これは物品税がかからなかった。
大人が遊ぶトランプには税金がかかり、子供が遊ぶためのトランプには無税だった。
そのことをナンセンスな税制だったと笑うことは簡単なこと。
「子供同士が遊ぶ道具に税金をかけるなんて、まかりならん」
と決めた人の愛情と憂いを思わずにはいられない。
子供同士が遊び道具を通してコミニュケーションをとることの大切さが周知されていた頃の話。平和だった時代の昔話にならないことを願っている。