「親友」と呼ぶにはテレくさいし、日本ではあまり歳の離れた人をそう呼ぶことに抵抗がある。だから、そんな人のことをエントリーするときは「クロース・フレンド」っていうカテゴリー。
簡単に説明すると「友だち++」って感じかな。「++」の部分は「尊敬」であったり、「同じ価値観」であったり、「共有した時間」だったり。
知っている人もいると思うけど、これは英語の「close friend」をカタカナにしたもの。英語圏の人たちは、もっとカジュアルに「buddy」や「good friend」なんていうことが多いけど、近いスタイルのマジックの「close up magic」の「close」と同じだから、この言葉にした。
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このブログで「クロース・フレンド」のカテゴリーをつくったときに、真っ先に思い浮かんだのは、僕らが「ユルやかな家族」とよんでいる友人たちのこと。本当の家族ではないけれど、気が許せる関係だし、平気でケンカもできる仲だと、僕らはお互いに思っている。
「ユルやかな家族」と名付けたのは、とても魅力的な一人の女性。職業柄、言葉を選ぶのが得意な人。彼女が手紙などで、そのことについて触れるときは、上質なステーショナリーに万年筆で「緩やかな家族」って、漢字で書く。美しく親しみこもった連綿体。
そんな仲間のことを、そんなふうに自分らで呼び始めてから、僕らの関係はスムーズになった気がする。以前がギクシャクしていたってわけではないけれど、「ユルやかな家族」という響きが、僕らがどう付き合っていったらいいのかを教えてくれた。
ちょうど、友人と家族の中間ぐらいの関係。
もし全員で1つの家に住むとしたら、
文化住宅ぐらいのサイズかなぁ…。