HYATT REGENCY OSAKAのショーには多くの皆様にご来場いただいて感謝感激です。スタッフは気をきかせて、上演中にバンケットルームの冷房を効かせてくれる。それでも、熱く喜んでくれるお客さんに囲まれていると、体温が上がるのを感じる。
ショーの次の日、宝塚歌劇の正塚先生が神戸に食事に連れて行ってくれた。東京では僕が食事に招待して、関西ではご馳走になる。そんな関係をずっと続けてきたけれど、最近は宝塚大劇場で上演中の「マジシャンの憂鬱」の件で関西に行くので、正塚先生に美味しいものをご馳走になる回数のほうが多い。
来月の東京公演では正塚先生に何を御馳走しようか……、と少し憂鬱になりそうになったけれど、ふと見上げると神戸の商店街のアーケードの天井につるされたウサギ。その、ほのぼのとした表情と作りに、「まぁいいかぁ…」と根拠のない安心をする。
午後に降っていた大粒の雨が上がったので、六甲山の上でお茶を飲んだ。山の上の涼しい風にあたって、僕らの体温が少しだけ下がった。