最近出版された
「みんなの未来の仕事」という本で、僕の職業を紹介していただいた。この本はタイトルの通り、子供たちに色々な職業を知ってもらうこと。外から見たイメージではなく、実際にその仕事に就いている人たちのシンプルなインタビューで構成されているのがいい。
子供の頃には、いろいろな仕事にあこがれた。そのことを思い出したのは、あるブランドのパーティに出演したときのこと。会場が百貨店のサロンだったので、バックヤードを通行するためのバッチをもらった。
このバッチ、よくある「来客者」というモノではなくて、名前も入っている立派なモノ。しかも、僕がよく買い物をする百貨店だったので、僕はマジックのことより、そのバッチを着けることが妙に嬉しかったし、バッチを付けると少し背筋がピンとなるような気がした。
きっと、それは「〜ごっこ」みたいで楽しいといえば、きっとそこで働く人たちに「ケシカラン!」を怒られてしまうかもしれない。だから、僕は「roleplaying(その役割を演じること。『ドラクエ』などが、ロール・プレイング・ゲームといわれるのはそんな由縁から)」って呼ぶことにした。
たった一日だけだけど、僕は自分のあこがれた職業の一部を経験したような気がして、幸せな気分に浸った。欲をいえば、マジックをするだけじゃなく「その服、とってもお似合いですよ」なんて、お客様に商品を薦めてみたかったなぁ…。