NHKの特番の収録があるので、前日にネイルサロンに。できるだけ爪をいい状態に保つために最終の予約。
その後、近くのセレクト・ショップにジャケットを選びにいった。銀座にも関わらず、あまりにもお客さんが少ない。しばらくして気がついたけれど、僕のために店を開けてくれていた。
「ごめんね、すぐに選ぶから…」と、あやまりながら僕がジャケットに袖を通すと、彼は「いえ、たくさん着てみてください」と普段と変わらず爽やかに言ってくれる。カッコいい彼のことだから、もしかしたらデートの約束があったのかもしれない。
でも、おかげで素敵なジャケットとシャツが見つかった。
閉店時刻というルールを破ってくれるということ。ときどきは、ルールを壊すことによって、幸せになることもある。